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| City104|

Vol.121

鹿島鉄道は、平成19年3月31日をもって廃線廃線となりました。
去年の夏、伊藤晃氏はこの鹿島鉄道の写真を撮り続けました。

その中の一枚です。
この写真にぴったりの、真鍋さんのl句がありました。

永遠に見ることのできない、美しい風景です。
駅はまだあるのでしょうか・・・
ひまわりは今年も咲いているのでしょうか・・・
来ることの無い電車を待ちながら・・・

「無人駅ひまはりゆらりと人を待つ 郁子句」

〜「写俳」に挑戦しよう!〜

今、「写俳」が静かなブームです。
「写俳」とは、自分で撮った写真に俳句を合わせて表現します。
フォント1つで印象が全く変わってしまうのが「写俳」のおもしろいところ。
あなたも「写俳」でオリジナルな世界を表現してみませんか?

Vol.120 「羅(うすもの)や人悲します恋をして 真砂女句」
Vol.119 「百日紅(ひゃくじつこう)海光浴びて花こぼす 郁子句」
Vol.118 「潮騒に花なげ入れる沖縄忌 土筆句」
Vol.117 「灯の入りてよりの賑わひ鬼灯市 郁子句」
Vol.116 「片陰や女の情念生き抜きて 郁子句」
Vol.115 「夏帯や運切りひらき切りひらき 真砂女句」
Vol.114 「人退きしあとの紫陽花白を愛づ 郁子句」
Vol.113 「薫風やマチスの窓も開きおり 郁子句」
Vol.112 「花菖蒲『逝く水』という名に惹かれ佇つ 郁子句」
Vol.111 「新茶汲むや終りの雫汲みわけて 久女句」
Vol.110 「人も無し牡丹活けたる大座敷 子規句」
Vol.109 「春光に絵硝子の青透き通る」
Vol.108 「春光に絵硝子の青透き通る」
Vol.107 「貫きことに傷つき炉を塞ぐ 真砂女句」
Vol.106 「翔ぶ鴎ただよふ鴎春うれひ 郁子句」
Vol.105 「動く灯も動かざる灯も朧かな 孟峰句」
Vol.104 「初花の薄すべにさして咲きにけり 鬼城句」
Vol.103 「おさな児はいま初めての青き踏む」
Vol.102 「人の性しりつくしたる春愁ひ 真砂女句」
Vol.101 「春浅し海の音する貝洗ふ 和子句」
Vol.100 「人の子のいとしき春の愁ひかな 真砂女句」
Vol.99 「遠き遠き恋が見ゆるよ冬の波 真砂女句」
Vol.98 「冬椿逃げも隠れもできぬ齢 真砂女句」
Vol.97 「茶席の戸少し開けておく 寒椿句」
Vol.96 「野水仙灯台までの坂上る 郁子句」
Vol.95 「少年の踏んで駆け去る初氷 郁子句」
Vol.94 「茶席の戸少し開けおく寒椿 郁子句」
Vol.93 「すれ違ふ外国人の手に破魔矢 郁子句」
Vol.92 「迷い窓心ほどきて冬の蝶 みほ句」
Vol.91 「唇紅に和紙の吸ひつく小春かな 秀穂女句」
Vol.90 「ほんやりと峰より峰の冬の雲 惟然句」
Vol.89 「読み聞かす「瘤取り爺さん」冬ぬくし 郁子句」
Vol.88 「行く秋の耳傾けて音はなし 晴子句」
Vol.87 「ボヘミアの丘の連なりななかまど 郁子句」
Vol.86 「つる先に宝石抱きし今朝の秋 みほ句」
Vol.85 「胎内へ再(ま)た還りたし水の秋 真鍋郁子句」
Vol.84 「水上バス警笛長き秋惜しむ 郁子句」
Vol.83 「とゞまればあたりにふゆる蜻蛉かな 汀女句」
Vol.82 「山里はまず露霜の初けぶり 青々句」
Vol.81 「筝の音のやんでこれより秋の声 鶏尾句」
Vol.80 「梳く髪の櫛の滑りや今朝の秋 郁子句」
Vol.79 「飛ぶもののみなはればれと秋の昼 順子句」
Vol.78 別れし人目にて追ひゆく風の盆 郁子句
Vol.77 立秋の星うつくしき風も出て たか志句
Vol.76 羅や人悲します恋をして 真砂女句
Vol.75 水透きて河鹿のこゑの筋も見ゆ 五千石句
Vol.74 片陰を行く母日向行く子供 福子句
Vol.73 鉾どこにとどまりゐるや雨の京 峠句
Vol.72 老鶯や珠のごとくに一湖あり 風生句
Vol.71 草木に風の象(かたち)を見たる夏 梅子句
Vol.70 一隅にオルガン古りて夏館 琴線女句
Vol.69 鴨川 芭蕉
Vol.68 夏帯や運切りひらき切りひらき 真砂女句
Vol.67 五月雨 汀女句
Vol.66 梅雨の月くらりと色を濃くしたり 杏子句
Vol.65 個展いで薄暑たのしき街ゆくも 秋櫻子句
Vol.64 個展いで薄暑たのしき街ゆくも 秋櫻子句
Vol.63 天と地の和解の証し虹の橋 夏淙句
Vol.62 かぎりなく夕映えかはる新樹かな 桜坡子句
Vol.61 猶見たし花に明けゆく神の顔 芭蕉句
Vol.60 しばらくは雪解の音にかこまるる 楸邨句
Vol.59 ゆさゆさと春がゆくぞよ野べの草 一茶句
Vol.58 雲と隔つ友にや雁の生きわかれ 芭蕉句
Vol.57 初花の薄べにさして咲きにけり 鬼城句
Vol.56 麗かにふたりごころのひとり道 木内彰志句
Vol.55 くもりたる古鏡の如し朧月 虚子句
Vol.54 通ひ路の春光ふかき薔薇(いばら)垣 麦南句
Vol.53 浅き春 鉛筆削れば 木の匂ひ 郁子句
Vol.52 幼な手に 折り鶴一羽 春炬燵 慶子句
Vol.51 川波の手がひらひらと寒明くる 蛇笏句
Vol.50 立つ春や 廊下の隅の ギターにも 智恵子句
Vol.49 春たちてまだ九日の野山かな 芭蕉句
Vol.48 悴みて 見知らぬ街を 行くごとし 正江句
Vol.47 またひとつ 歳重ねたる 初茜 みぽ句
Vol.46 初孫の誕生祝いし初メール 郁子句
Vol.45 冬晴の岳日かげりてより澄みぬ 呉龍句
Vol.44 蓬莱に聞かばや伊勢の初便 芭蕉句
Vol.43 オーロラは 天の羽衣 樹氷立つ 緑生句
Vol.42 抱擁も 台詞のひとつ 聖夜劇 好郎句
Vol.41 みちのくの 氷柱のひかり 身に宿す 広治句
Vol.40 陽光を 集めし先に 桐一葉 みち句
Vol.39 ふと触れし オルゴール鳴る 秋の夜半 すみ句
Vol.38 霜じもや 丘の雀も ちちとよぶ 一茶句
Vol.37 過ぎし日を たたみて心 秋深し 汀子句
Vol.36 晩年運 よしと告げられ 秋惜しむ 郁子句
Vol.35 稲穂波 黒き楽器の 箱を提げ 静塔句
Vol.34 化野や 風と遊びて 竹の春 加賀句
Vol.33 沖を見る 男の背中 鰯雲 郁子句
Vol.32 つば広のひと 佇めリ 秋の浜 郁子句
Vol.31 使ふ部屋 使はざる部屋 障子貼る あきら句
Vol.30 女の秋 髪染め上げて うら悲し 真砂女句
Vol.29 掃苔(そうたい)の み空身に入む 神楽坂 冬丘句 
Vol.28 菊月や 形見の刀あざほくろ 余白句
Vol.27 秋涼し 蔵三植えし 矢竹の葉
Vol.26 秋の芽や みづみづしきは 恋の顔 真砂女句
Vol.25 秋夕焼け 露地よりいづる 白煙かな けんぽう句
Vol.24 蝉時雨 自己完結の 道を行く みち句
Vol.23 地蔵尊 直立不動の 夕涼み あかり句
Vol.22 ぶらんこの ぬきつぬかれつ 雲の上 けんぽう句
Vol.21 河鹿聴く われ 一塊の岩となり 蓼汀句
Vol.20 あらとふと 青葉若葉の 日の光 芭蕉句
Vol.19 髪色を 変えて迎える 薄暑かな ひな姫句
Vol.18 春時雨 振り返へり見る 吾の裾 道子句
Vol.17 6月の花嫁 リンデンの 彼方より 真鍋郁子句 
Vol.16 梅雨寒し 口紅すこし 濃く引くと 綺羅句
Vol.15 大氷河 はるかの地中海 めざし 鷹羽狩行句
Vol.14 警策の 音もしみいる 苔の庭 志朗句
Vol.13 露涼し 形あるもの 皆生ける 鬼城句
Vol.12 自らも すこしあざむき サングラス 茂子句
Vol.11 なつかしき あやめの水の 行方かな 虚子句
Vol.10 尾根こえて 来し花屑も ありぬべし 稲畑汀子句
Vol.9 翠黛に 雲もあらせず 遅ざくら 蛇笏句
Vol.8 春遅し 泉の末の 倒れ木も 石田波郷句
Vol.7 さわさわと 木々の装ほひ 春めきて
Vol.6 曙や 白魚白きこと 一寸 芭蕉句
Vol.5 野火守の 遠き雪崩に 目覚めをり 辰之助句
Vol.4 しきりなる あと降りあそび 雪の果て 史石句
Vol.3 かもめ舞う 立春の空 輝えり 青木規子句
Vol.2 波音のほかを 忘れてゐて のどか
Vol.1 白椿 「春惜しむ おんすがたこそ とこしなへ 水原秋櫻子句

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