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平塚弘子
Vol.3 秋から春まで咲く パンジー・ビオラ







待ちに待ったパンジー・ビオラの季節がやって来ました。
今年は、店頭にどんな花色のものが並ぶのでしょうか。楽しみですね。
秋から咲き始め、5月中旬頃まで長く可憐に咲き続ける花は、パンジー・ビオラの他に咲く花はありますでしょうか。

そしてなんと経済的な花なんでしょう。そう考えてしまうのは私だけでしょうか。
でもこの花達を途中で病気や枯らさないためには、手入れが必要です。
育て方と手入れのコツをご紹介いたしましょう。


1) 買った苗をポットから出して根が白く回っている株は底の白い根を切り取り、底の方を軽く広げるようにする。
そうすることで根に酸素が入り、新しい根が勢いよく出てきます。

2) 土は、培養土3、赤玉土2、腐葉土1の割合で元肥を入れます。
注)培養土、腐葉土、は、きちんとした規格が定まっていないため、園芸店では内容がバラバラです。価格もバラバラです。
腐葉土はくぬぎ、けやきの葉などの完全発酵したもの。
培養土は、水はけと、水もちの良いもの。
3) コンテナは30cm×18cm、プランターは30cm位の大きさの物では2株位が理想的です。
4) 11月下旬までに植え込めば沢山の根が張り立派な株になって春には鉢一杯に花が溢れて咲きます。
5) 水やりは、土の表面が乾いて株が少ししおれる位の時にしたからあふれる位に水をたっぷり与えます。
6) 根腐を起こす原因は、水を頻繁に与えすぎるからです。
冬の水やりは、なるべく午前中に。
7) 日当たりと風通も大切な条件です。
日照不足は、株を弱らせ花も咲きにくくなります。


春になり気温が上昇すると、痛んだ花びらや、葉から病気が広がりやすいので、株の下の方の痛んでいる葉や、咲き終わった花がらは、こまめに摘み取りましょう。
パンジー・ビオラの花は、咲き終わると、結実し養分が種の方に行ってしまい、花が咲きにくくなります。
パンジー・ビオラの花柄摘みは大切な作業です。そして育てる上で最も大切なことは、愛情なのかもしれません。惜しみない愛情を注ぎ込む事で花は、しっかり答えてくれます。
さあ、今がパンジー・ビオラを植え込む時期です。トライして見ては如何ですか。


1.苗の植え方
1)3号ポットの底に中に3/1位の土を入れる。 2)ホットの中心に株を入れて
3)株がぐらつかないように少し深植え位に土を入れて植え込む。
植え終わったら、底から流れ出るまで水を与える。
2.鉢植えの仕方
1)ポットに咲き出した株を 2)ポットから抜いて根の状態を見る。
3)底の根を取り、横に引っ張っている根も少しくづして下の方を広げる。
今回使用した鉢では2株が限界です。植え終わったら鉢底から流れ出るまでしっかりと水を与える。

平塚弘子
ガーデニング研究家。グループで、ガーデニングを日々探求するかたわら、「日常生活で、それぞれの人が、それぞれに楽しめるガーデニング」を提案している。「パンジー・ビオラ250種」(成美堂出版)監修。
園芸ガイド2002年12月号(主婦の友社)「元気に育てて、花をいっぱい咲かせる毎日の手入れ」
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